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東北の中小企業、景況感過去最悪 コロナで急速悪化 4〜6月期

 日本政策金融公庫仙台支店は30日、4〜6月期の東北の中小企業動向調査結果をまとめた。景況感を示す業況判断指数(DI)は、従業員20人以上の中小企業で前期比31.1ポイント低下のマイナス53.8、20人未満の小企業で23.8ポイント低下のマイナス69.4となり、ともに過去最悪となった。新型コロナウイルスの影響で「景況は急速に悪化し、極めて厳しい状況にある」とした。
 これまで最も低い数値は、中小企業(1981年以降)がリーマン・ショック後の2009年1〜3月期のマイナス53.4。小企業(1997年以降)はアジア通貨危機で景気が後退した98年1〜3月期のマイナス64.3だった。
 DIの推移はグラフの通り。中小企業は3期連続の悪化。このうち製造業も3期連続で下がり、31.8ポイント低下のマイナス57.2だった。電子部品・デバイスや電気機械などでマイナス幅が大きかった。
 非製造業は30.7ポイント低下のマイナス51.6で、5期連続で悪化した。新型コロナによる外出自粛の影響が大きかった宿泊・飲食サービス業がマイナス82.6となり、運送業なども大幅なマイナスとなった。
 小企業は3期連続で低下。非製造業と飲食業・宿泊業、サービス業の3分類で過去最悪の水準だった。
 金融関係の指数は中小、小企業とも資金繰りの悪化を示す一方、全国の小企業向け融資が件数で前年同期の約6倍、金額で約11倍となり、借り入れがしやすい状況にもなっている。
 先行き(7〜9月期)は中小企業が0.1ポイント低下のマイナス53.9、小企業は7.3ポイント低下のマイナス76.7を見込む。このまま推移すれば、景況感は過去最低の水準を更新する。仙台支店の担当者は「先行きが不透明な点を払拭(ふっしょく)できない限り、景況感は好転しにくいだろう」と話した。
 調査は東北の中小企業936社、小企業837社を対象に実施。回答率はそれぞれ58.0%、72.4%。


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2020年07月31日金曜日


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