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山形豪雨で続く断水 大石田と尾花沢のそば店受難

断水により、臨時休業を知らせる紙を張り出したそば店=31日午後3時30分ごろ、山形県大石田町横山

 記録的豪雨による山形県内の浸水被害で、そばどころの大石田町と尾花沢市で断水が続き、そば店が休業を余儀なくされている。例年なら県内外から観光客が多数訪れて舌鼓を打つが、今年は新型コロナウイルスの影響もあり、店側の打撃は大きい。店主らは一日も早い水道復旧を願う。
 大石田町緑町のそば店「美登利」は7月29日から断水で休業中。夫と共に営む佐藤葉子さん(60)は31日、いつでも営業再開できるよう調理場などを手入れした。
 「調理に大量の水を使うそば店にとって水は生命線。多くの人が支援に来てくれているので、こんな時こそそばを提供したい」。複雑な胸中を語り、「復旧したらぜひ食べてほしい」と期待を込める。
 隣県や関東からの客も多い同町横山の「手打ち大石田そば きよ」には、昨年の映画撮影時に同店を訪れた俳優藤竜也さんや、多数のファンから心配する電話が相次いだという。
 店を営む高橋ヨシエさん(72)は「遠方からも『お店は大丈夫か』と気に掛けてもらい、ありがたい。お盆に向けて早く再開させたい」と話した。
 大石田町と尾花沢市によると、そば店でつくる「そば街道」加盟店は両市町で計23店あるが、大半が断水のため再開の見込みが立っていない。
 加盟店の多くは、新型コロナ感染拡大に伴う県の休業要請に従い、4月末からゴールデンウイーク明けまで休業。ようやく客足が戻ってきたところだった。
 尾花沢市商工会の担当者は「感染症対策をしっかり行って再開した直後の大雨被害。各店のダメージは計り知れない」と察する。大石田町産業振興課の担当者は「水さえ復旧すれば早期に再開できると思う」と話した。

 


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2020年08月01日土曜日


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