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「水害のたび道路浸水」避難計画に批判集中 女川原発再稼働説明会

準PAZの住民らから、広域避難計画への批判が相次いだ説明会=宮城県石巻市牡鹿中

 東北電力女川原発2号機(宮城県女川町、宮城県石巻市)の再稼働を巡り、宮城県は2日、地元住民らを対象にした第2回説明会を石巻市牡鹿中で開いた。事故発生後、原発5キロ圏内の予防的防護措置区域(PAZ)と同様に即時避難が求められる「準PAZ」での開催。参加者からは、広域避難計画の実効性に対して批判が集中した。
 募集定員200人に対し、原発30キロ圏内の15人を含む計44人が参加。計画を策定した内閣府が、石巻市の牡鹿半島南部や女川、石巻両市町の離島からは陸路や海路の位置関係上、原発に近づく形で避難せざるを得ないことに理解を求めた。
 半島南西部の行政区長を務める大沢俊雄さん(69)は、重大事故と台風などが重なる複合災害時の危険性を訴える。「水害のたびに道路が浸水する。(災害の影響を受けない)避難道路の整備を早急に進めてほしい」と要望した。
 会場からは「移動手段のバスや運転手を本当に確保できるのか」「机上で作った計画にみえる」といった対策の不十分さを指摘する声が相次いだ。内閣府の担当者は「準PAZは地形の複雑さに加え、経路設定の難しさもある。海路や空路も選択できるように態勢を整えたい」と、改善策を検討する考えを示した。
 東日本大震災で津波が襲った港は、がれきで埋め尽くされた。準PAZに住む女性は終了後、「どうやって船を出すのか。震災の教訓が忘れ去られている」と憤った。
 説明会に初めて出席した石巻市の亀山紘市長は「避難計画を不安に思う市民が多かった。訓練を通して(国や県とともに)実効性を高めたい」と述べた。
 次回説明会は8日、同市総合体育館で開かれる。


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2020年08月03日月曜日


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