
わさおに「犬民栄誉賞」青森県が授与
青森県は3日、「ブサカワ犬」として親しまれ、6月に死んだ秋田犬わさおに「犬民(けんみん)栄誉賞」を授与し、県への誘客やイメージアップに貢献したとたたえた。県が動物を表彰したのは初めてという。
わさおが暮らした鰺ケ沢町の日本海拠点館で授与式が開かれ、三村申吾知事が「優しい笑顔と存在感で青森の良さを発信してくれた」と感謝を伝え、飼い主の菊谷忠光さん(56)に表彰状を手渡した。
菊谷さんは2017年に亡くなった母節子さんに触れ、「わさおと天国でじゃれ合いながら喜んでいるはず」と述べた。
捨て犬だったわさおはブログやテレビ番組などで紹介され、一躍有名になった。町の特別観光大使やJR鰺ケ沢駅の観光駅長を務めたほか、半生を描いた映画も作られた。
日本海拠点館では5〜30日、わさおの写真展が開かれる。支援団体「わさおプロジェクト」の工藤健代表(52)が撮影した40点を展示する。
2020年08月03日月曜日