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豪雨で収穫前日のスイカ4000個が全滅 山形・大石田の農家がっくり

泥まみれになったスイカを見詰める芳賀さん=2日午前10時40分ごろ、山形県大石田町豊田

 山形県を襲った記録的な豪雨により、全国有数のスイカ産地も打撃を受けた。最上川が3カ所で氾濫した大石田町では、豊田地区の農業芳賀哲雄さん(70)が手塩にかけた4000個が全滅。芳賀さんは「収穫前日だっただけに悔しい」と肩を落とした。
 芳賀さんは50年ほど前からスイカを栽培し、約80アールの畑を管理している。最上川の水位が上昇した7月28日夜は避難先から1時間おきに畑を見に行った。畑の冠水を確認したのは同日午後11時半ごろ。「津波のように水が流れ、どうしようもなかった」と振り返る。
 スイカは泥にまみれ、乾いて表面が白くなった。いずれも売り物にはならず、処分しなければならないという。
 畑の半分はオーナー制の農園で、契約に基づいて芳賀さんが栽培していた。今年は7割が10キロ級の大玉に育ち、糖度も十分。県外の契約者に発送するため宛名を書き終えたばかりだった。
 流木などの片付けを進める芳賀さんに、契約者から心配や励ましの電話が100件以上寄せられた。手伝いに訪れた人もおり、芳賀さんは「自分の畑だけだったらもうやめていたと思う。楽しみにしてくれている契約者のためにも頑張りたい」と来年を見据える。
 県によると、スイカ以外にも水稲やトマト、モモなど少なくとも約2278ヘクタールで農作物被害があり、被害額の把握には時間がかかる。県農林水産部の担当者は「今後、県単独の支援も検討していきたい」と話している。


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2020年08月03日月曜日


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