
児童の願い短冊に込め 七夕飾り校内に展示 仙台の小学校
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い中止になった仙台七夕まつり(6〜8日)の伝統をつなごうと、仙台市内の小学校では児童が飾り作りに取り組んでいる。
青葉区の宮城教育大付属小(児童706人)では3日、3年生の4クラスが作った長さ約2メートルの吹き流しを昇降口につり下げた。同大付属特別支援学校からの3本と合わせ、計7本が校舎を彩った。
同校は毎年、3年生が七夕の歴史や飾りの作り方を学んだ後、一番町四丁目商店街に飾る吹き流しを制作する。まつりは中止になったが、飾り作りは続けようと、今年は西城潔校長(58)が自宅近くの山で伐採した竹を持ち込んだ。
沢風光輝君(9)は「新型コロナに負けずに命をつなぐことを祈り、人々の笑顔をあんどんに描いた」と説明。吉田咲生さん(8)も「仲間と気持ちを込めて作ったので家族にも見てほしい」と話した。
仙台七夕まつり協賛会は子どもに七夕の雰囲気を感じてもらおうと、短冊と短冊を貼る竹飾りのポスター、ミニ飾りのキットを希望する124の小学校に届けた。
青葉区の木町通小(児童478人)の1年2組は、7月29日の授業で短冊作りに挑戦した。西塚悠起君(6)が願ったのは新型コロナの収束。「コロナがなくなったら家族と新幹線に乗ってお出掛けしたい」と話した。
「えいごがぺらぺらになりますように」と記した金野楓さん(7)は「七夕まつりがなくて寂しいけど、願いを書いたから勉強を頑張ろうと思う」と意気込んだ。
2020年08月04日火曜日