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日米交流に一役 七夕キット復活 仙台で28年ぶり飾り付け

28年ぶりに復活した吹き流しを飾り付ける関口さん(左)とスタッフ

 1992年に米フィラデルフィア市での国際交流で活躍した七夕飾りが28年の時を超え、仙台市青葉区立町のビルに飾られている。今年の仙台七夕まつり(8月6〜8日)が新型コロナウイルスの影響で中止されたのを受け、当時の使節団長を務めた宮城・ベラルーシ友好協会会長天江新六郎さん(79)=泉区=が、ビル内のアート教室に未使用の吹き流しキット10基分を提供した。
 長さ1メートルの吹き流しキットは、市内の企画会社が国際交流に活用するために製作した。英語の説明書が付き、くす玉は持ち運びしやすいよう現地で組み合わせて球体にできる特製の型紙が入る。帯紙、花紙、折り紙は当時の彩りを残す。
 使節団17人は92年6月、フィラデルフィア市の都市公園にある日本庭園と書院造り茶室「松風荘」での夏祭りに招かれ、吹き流しキットを持ち込んで飾り作りを指導した。現地訪問は01年の同時多発テロ後に途絶え、キットは天江さんの自宅で保管されていた。
 七夕の中止で、天江さんは「今年は原点に戻る機会。小さくてもいいから作ってほしい」と7月中旬、アート教室「ハート&アート空間 ビーアイ」に寄贈した。子ども約40人が帯紙を染め直し、昔ながらのスイカ提灯(ちょうちん)も作って加えた。
 ビーアイ代表の関口怜子さん(74)は「まつりが中止になっても、子どもには飾りを作ったという良い思い出を残せた」と笑う。天江さんは「きれいに仕上げてもらってうれしい。新型コロナが収束し、また現地で飾りを指導できるよう祈りたい」と話した。


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2020年08月05日水曜日


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