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それぞれに仙台七夕楽しむ 市民ら自宅や地域で飾り付け

自宅でウェブ講習会に参加し、折り鶴などの七つ飾りを手作りする三島君と奈名恵さん=仙台市青葉区

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う仙台七夕まつり(6〜8日)の中止をきっかけに、七夕飾りを初めて作ったり、飾ったりする市民や店が増えた。誰でも参加できる祈りの年中行事として見直され、それぞれの飾りに願いを託す。
 仙台市東六番丁小2年の三島伊織君(7)は2日、自宅で仙台七夕まつり協賛会による飾り作りのウェブ講習会に参加。飾りを製作する鳴海屋紙商事(仙台市)の社員らから七つ飾りの作り方を教わり、折り鶴や吹き流し作りに挑戦した。
 海の生き物が好きな三島君は短冊に「ジンベイザメをかいたい」と書き、完成した飾りにくくり付けた。「まつりはなくて悲しいけど、きれいな飾りを作れて楽しかった。友達にも見てもらいたい」と満足そうだった。
 一緒に作った母奈名恵さん(44)は「子どもは外出できず、窮屈な思いをさせている。後で『コロナあったけど、七夕作ったよね』と語れる思い出ができて良かった」と話した。
 仙台市青葉区国分町の定禅寺通に面する創業26年のクラブ「サロン ラ・ドンナ」は、長さ約2メートルの吹き流し3本を入り口に掲げて客を出迎える。まつりは中止でも雰囲気を味わってもらおうと、今年初めて飾った。
 新型コロナの影響で4、5月は休業。入り口に体温を測るサーマルカメラを導入し、従業員はフェースシールドを着ける対策を施して6月に営業を再開した。売り上げは前年の7割程度まで戻りつつある。
 経営する鈴木せつ子さん(78)は「コロナで国分町は相当なダメージを受けた。常連客に支えられながら営業を続けているが、先は見えない。早く平穏な日々が戻ってきてほしい」と願いを込める。
 メガネの相沢(仙台市)は市中心部の3店に長さ約1メートルの吹き流しを飾っている。5月に急逝した相沢博彦前社長(享年67)が口にしていた「伝統を守りたい」との思いを受け、初めて店内を彩った。
 周辺より早く7月1日に設置したため、吹き流しを見たほかの店にも飾り付けの動きが広がっているという。小松秀敏販促部長(60)は「気軽に店に立ち寄って飾りだけでも見ていってほしい」と呼び掛ける。
 


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2020年08月06日木曜日


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