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郡山の爆発事故から1週間 進まぬ修理 被害範囲拡大の恐れ

爆発事故の影響で窓ガラスが割れたままの住宅。修理時期の見通しは立たない=5日、郡山市島2丁目

 福島県郡山市島2丁目の「しゃぶしゃぶ温野菜 郡山新さくら通り店」で7月30日に起きた爆発事故は6日、発生から1週間がたつ。真夏の厳しい暑さの中、爆風で住宅や店舗が被害を受けた住民らは不自由な生活が続く。
 店から約100メートルの無職高橋紀三(としみ)さん(82)方は住宅のガラスが大小合わせて40枚近く割れた。5日の郡山は最高気温34.0度の真夏日となり、ブルーシートで覆った窓から熱気が入り込む。「エアコンが効かない。扇風機も回して何とかしのいでいる」と話す。
 約90メートル離れた飲食店「洋食堂リベル」は事故後、休業が続く。オーナーの鈴木雅大さん(45)によるとゆがんだ天井や壁の修理を依頼した業者から、資材の確保は盆休みが明ける17日以降と言われた。
 鈴木さんは「8月中に再開できるといいが、9月にずれ込むかも。今年は新型コロナウイルスにやられたと思っていたら、こんな事故まで…。ひどい年になった」とうなだれた。
 郡山消防本部は3日から罹災(りさい)証明書の申請を受け付けており、5日までに175通を発行した。現時点で被災建物は184棟、最大約550メートル離れた場所で被害が確認された。消防本部は「把握できていない建物からの申請もあり、被災棟数や被害の範囲は今後拡大する可能性がある」と説明した。
 一部が片側交互通行となっていた新さくら通り(市道桑野大槻線)は4日、警察や消防の現場検証終了に伴い規制解除された。現場前の歩道などは建物の倒壊の危険があり、通行止めが依然続く。
 市は被災者向けに、固定資産税や国民健康保険税を減免するほか、災害見舞金も支給すると決めた。避難先として市営住宅約15戸を用意し、5日までに4世帯が入居手続きを済ませた。
 市営住宅への入居を決めた70代女性は、自宅の窓ガラスに加え家財にも被害が及んだ。「市営住宅にはすぐ入居できるが、片付けをして新たな家財がそろうまではホテル暮らし。いつ自宅に戻れるのか」と嘆く。


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2020年08月06日木曜日


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