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仙台七夕の伝統文化、我らが守る 周辺商店街が飾り

原町の商店街を彩る七夕飾りを手に笑顔を見せる橋本会長=6日、仙台市宮城野区
商店に飾る吹き流し作りに励む八木山中央商店会のメンバーら=仙台市太白区

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中止になった仙台七夕まつり(8月6〜8日)。例年なら初日を迎えた6日、周辺の22商店街で七夕飾りがお目見えした。まつりは中止でも「仙台商人の心意気」を見せようと奮起している。

 宮城野区の原町東部商工会は例年より半分ほどの長さ約1メートルの吹き流しを30店に飾った。橋本秀一会長(71)は「やっぱり寂しいね」とつぶやいた。
 国道45号に並行した旧道に面する原町の商店街は例年、長さ約10メートルの竹飾りを左右から中心に向かって掲げる。飾りが重なって回廊ができるため、商工会は10年ほど前、「七夕ストリート」と名付け、飾り作りに力を入れてきた。
 今年の仙台七夕まつりが中止と発表された後、商工会は小規模でも続けることに決め、手作りして軒先や街灯に飾った。原町小の児童が作製した短冊のポスターも各店に貼った。
 橋本会長は「七夕は祈る行事だ。東日本大震災や熊本地震の後、飾りを作って復興を願った。今年は、新型コロナ禍でも会員が営業を続けられるよう思いを込める」と話した。
 太白区の八木山中央商店会は3年ぶりに飾りを手作りした。毎年開催する夏の盆踊り大会が中止になり、山田公夫会長(73)が「子どもが楽しみにしていた行事が何もなくなる」との思いから企画した。
 商店会の有志が吹き流しを手作りし、30店に2本ずつ配った。飾り作りに取り組んだ菅原淑江さん(65)は「新型コロナの終息を祈って作った。暗い雰囲気が続く中、地域の人に少しでも楽しんでもらいたい」と話した。
 珍しい飾りを並べたのは青葉区の八幡町商店会。国道48号に沿って並べた約30の鉢植えに竹を挿し、七つ飾りを施した。外部にも参加を呼び掛け、国見児童館と市民グループ「ワケあり雑がみ部」が手掛けた計4鉢は大崎八幡宮に置いた。
 商店会の星聡会長(55)は「小ぶりな鉢植え飾りは作りやすく、少ない負担で七夕文化をつなぐことができる」と手応えを感じている。


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2020年08月07日金曜日


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