岩手のニュース

犠牲者と戦没者、ともに忘れない 釜石市長が追悼

身元不明者の遺骨に手を合わせる参加者ら
身元不明者の遺骨に手を合わせる野田市長

 お盆を前に東日本大震災の犠牲者を追悼しようと、釜石市の野田武則市長は7日、市内にある2カ所の追悼施設、釜石祈りのパークと東日本大震災物故者納骨堂を回り、献花や焼香を行った。
 大平墓地公園にある納骨堂には身元が判明していない遺骨を現在、9柱安置する。釜石仏教会の協力で読経が流れる中、野田市長は、「わすれない」と記された銘板の前に香を手向け、手を合わせた。幹部職員約30人も同行した。
 同市では例年、終戦直前に2度目の艦砲射撃を受けた9日に戦没者追悼式を開催。式の前に震災犠牲者の盆前供養を実施していた。今年は新型コロナウイルス感染症の影響で式を中止したことに伴い、日程を変更した。
 震災では市内で1064人が犠牲になった。2度の艦砲射撃では773人以上が亡くなった。野田市長は「戦争の犠牲者や震災の犠牲者の上に今の生活があることを永遠に忘れてはならない。悲劇を繰り返さない、安心して暮らせるまちづくりを進めることを誓った」と話した。


2020年08月07日金曜日


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