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陸前高田・要谷漁港で陸閘自動システム始動

津波注意報発令時などに自動で閉まる陸閘を設けた要谷漁港近くの防潮堤

 東日本大震災で被災した岩手県陸前高田市管理の漁港のうち、広田湾西側の要谷漁港で防潮堤の復旧が終わり、津波警報の発令時などに防潮堤に設置した陸閘(りっこう)を自動で閉じるシステムの運用が7月下旬に始まった。市管理漁港では初の導入。市は防潮堤の復旧を進める他の5漁港にも陸閘を設ける計画で、工事を急いでいる。
 陸閘は防潮堤に造った車や人が通る施設。普段は開放し、漁業者らが通り抜けできるようになっている。
 要谷漁港の防潮堤には3カ所の陸閘があり、幅は4.5〜6.5メートル、高さはいずれも4.7メートル。全国瞬時警報システム(Jアラート)や岩手県の水門・陸閘自動閉鎖システムと連動し、地震発生などの際は9分ほどで閉まるという。
 閉鎖には数分かかり、閉まった後は、近くにある階段を使って防潮堤の反対側に避難する。
 市は、市管理の根岬、大陽、両替の各漁港に1カ所ずつ陸閘を設け、自動閉鎖の運用を年内に始める。只出、脇之沢両漁港は2カ所ずつの設置で、来年3月までの完成を予定する。
 市水産課の担当者は「防潮堤ができても全ての津波に耐えられるとは限らない。万一の時は高台に避難してほしい」と話した。


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2020年08月07日金曜日


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