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山形豪雨の災害ごみ、円滑処理へ工夫 計画策定奏功も

集積場に搬入された農業用資材のプラスチック(手前)や流木(奥)の災害ごみ=6日、山形県河北町溝延

 記録的な集中豪雨に見舞われた山形県内の市町村では、住宅や農地の浸水被害が大きいエリアで災害廃棄物が発生した。被災自治体は、地域の特徴や被害規模に応じた収集を図り、円滑な処理に向けて知恵を絞った。県内で策定が進む「災害廃棄物処理計画」の好影響もあったようだ。

 住宅の浸水被害が130棟超と県内最多の河北町は町内5カ所に災害ごみの集積場を設け、職員が持ち込まれたごみの分別を促している。災害と関係ないごみの搬入を防ぐ狙いもある。
 うち2カ所では、農地に流入した所有者不明の災害ごみを受け入れた。最上川と支流の寒河江川に囲まれ、サクランボ栽培が盛んな地域の特徴を踏まえたという。集積場には木や枝のほか、木製はしごやプラスチック製タンクといった農業用資材などが積み上げられた。
 町環境防災課の今田史明課長補佐は「まとまった量が発生すると予想されたため、専用の受け皿を設け、その後の仕分けをしやすくした」と説明する。
 県内で2番目に多い約120棟の住宅が浸水した中山町は、災害ごみの集積場を設けなかった。町住民税務課の太田文彦課長は「浸水被害の割に災害ごみが多くはなく、実情に応じた対策を講じた」と話す。
 ボランティアの清掃活動に使う無料の「ボランティア袋」を災害ごみ用に提供し、一般ごみと一緒に収集した。災害ごみを戸別回収の粗大ごみとして出す場合、特別に無料とし、6日現在で申し込みが35件あった。被災者に「運ぶ手間が省けて助かった」と好評だ。
 県内の市町村では現在、大規模災害で生じる廃棄物の処理方針を定めた災害廃棄物処理計画作りが進む。6月に策定した中山町は「計画によってスムーズに進んだ面はある」と評価。本年度中に策定する河北町は「素案は既に作っており、情報やデータが役立った」としている。


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2020年08月07日金曜日


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