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岩手でクマの人的被害相次ぐ 県警が注意呼び掛け

 岩手県内で今年、山中でクマに襲われる人的被害が相次いでいる。県警によると、6日までに11件発生。体をかまれ、重傷を負った人もいる。高齢者が被害に遭ったケースが多く、岩手県警は注意を呼び掛けている。
 クマによる人的被害の状況は表の通り。顔や頭部を引っかかれたり、太ももをかみつかれたりした事例も報告されている。3日には久慈市山形町の山中で71歳男性が1頭に襲われ、左目に大けがを負った。
 クマと遭遇してけがをした被害者のうち、半数超が70歳以上だった。多くが単独で自宅近くの山に入り、山菜採りなどをしていたという。県警は「行き慣れた山で警戒心が薄れたときに遭遇したのではないか」と分析する。
 県警はクマが目撃された地域をパトカーで巡回し、自治体と協力して住民に注意を呼び掛けている。入山者に対しても、クマよけの鈴やラジオなどを持参するよう促す。複数人で山に入り、声を掛け合うなどしてクマに存在を知らせることも重要だという。
 クマによる人的被害は、昨年は14件。10月ごろまで発生した年もあり、今年は件数が昨年を上回る可能性がある。県警の田中道照地域課次長は「クマよけスプレーを持つなど、対策や工夫をして山に入ってほしい」と話す。
 岩手大農学部の青井俊樹名誉教授(野生動物管理学)は「スプレーを使用して助かった事例は多い。山菜採りでは周りに注意を向けてほしい。ヘルメットの着用などでも被害を減らせる」と呼び掛ける。


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2020年08月08日土曜日


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