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被災ピアノ「里帰り」 修復後全国巡りいわき震災伝承みらい館へ

被災ピアノの伴奏で合唱を披露するいわき光洋高の生徒

 東日本大震災の津波で被災した福島県いわき市の旧豊間中(2015年解体)にあったグランドピアノの展示が9日、同市薄磯のいわき震災伝承みらい館で始まった。10月11日まで。
 体育館にあったピアノは津波をかぶり、砂や海水で大きなダメージを受けた。市内でピアノ店を経営する調律師遠藤洋さん(61)が懸命に修復作業に当たり、11年12月末に復活。がれきの当たり傷などが残るピアノは、全国各地の震災関連のイベントやコンサートなどで使われている。
 伝承みらい館は旧豊間中にほど近い場所にあり、ピアノは久々の「里帰り」をした形。展示開始式ではピアノの澄んだ音に乗せ、いわき光洋高合唱部の生徒が童謡「故郷」や南相馬市小高中の生徒が作詞した「群青」などを披露した。
 遠藤さんは「ピアノが豊間中から離れてしまう」と感じていただけに、久しぶりに地元に響いた調べを感慨深く聞いた。伴奏を担当した3年鈴木晴凪(はるな)さん(17)は「音が遠くまで響き、ピアノの生命力を感じた」と話した。
 展示期間中の8月16、23日、9月6、20日、10月11日の午後3〜4時、希望者による演奏会を開く。伝承みらい館は9月25日まで弾き手を募集中。連絡先は0246(38)4894。


2020年08月10日月曜日


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