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困っている人助けたい 気仙沼の小4「小さなユネスコ隊」、SDGs達成へ奮闘中

災害や貧困に苦しむ人に役立ててもらおうと、募金活動を行う小さなユネスコ隊のメンバー

 宮城県気仙沼市鹿折小の4年生がつくる「小さなユネスコ隊」が、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、書き損じのはがき集めなどに取り組んでいる。東日本大震災で支援してくれた発展途上国や九州豪雨の被災地の援助につなげる。児童たちは「困っている人を助けたい」と目を輝かせる。

 リーダーの半沢和奏(わかな)さん(9)、高田咲希(さき)さん(9)、小野寺晄里(ひかり)さん(10)、金野映(はゆる)さん(10)が7月28日、市内にある会員制の交流スペースを訪問。はがきを入れる箱や募金箱を置かせてもらい、協力を呼び掛けた。
 はがき回収は、途上国の子どもたちが教育を受けられるよう支援する国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界寺子屋運動」の一環。鹿折小では小さなユネスコ隊が中心になって学校全体で取り組み、これまでに2000枚以上を集めた。
 震災で大きな被害を受けた鹿折地区を支援してくれたラオスには、子どもたちの困窮を知り、学用品も集めて送った。気仙沼市と交流があり九州豪雨で大規模冠水した福岡県大牟田市のため、街頭募金も行った。
 活動は2年生の時、当時校長の浅野亮さん(60)からSDGsを教わったのがきっかけ。児童のうち半沢さんが「世界で困っている人のために行動したい」とSDGsのPRポスターを手作りすると、周囲に共感が広がり、はがき回収などの活動が始まった。
 ユネスコ隊メンバーは「私たちも食べ物がなくて学校に行けなかったら、苦しい。途上国の同じ世代の子にも笑顔になってほしい」「たくさんの人に協力してもらいたい」と話す。
 半沢さんの母裕子さん(37)は「この子たちは震災の年に生まれた。意識していないだろうけど、何かを感じているのかもしれない」と語る。
 活動を見守ってきた浅野さんは「見返りを期待せず他者を思いやってできることに取り組み、それが上級生や地域にも広がった。今後も続けてほしい」とエールを送る。


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2020年08月11日火曜日


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