宮城のニュース

「日本最古の大型爬虫類」イナイリュウ化石なぜ消失 発見者の孫が東北大に質問状

イナイリュウについて説明する鈴木さん(右)

 宮城県登米市津山町で1939年に見つかった海生爬虫(はちゅう)類「イナイリュウ」を巡り、発見者の孫で石巻市の元新聞記者鈴木孝也さん(70)が、化石が消えた経緯を解明しようと東北大に公開質問状を送った。当時の東北帝大の関係者が鑑定と論文執筆を行い、「日本最古の大型爬虫類」と評価されたが、化石が消失したため、古生物の図鑑からも削除された。鈴木さんは「存在が否定されている状態を解消したい」と話す。
 イナイリュウの化石は、鈴木さんの祖父喜三郎氏が新北上川関連の工事現場で「稲井層群」と呼ばれる地層から発見。東北帝大地質学教室の助手が鑑定し、同教室の教授名で48年に論文が発表された。
 東北大への質問は6問。(1)化石消失の原因や時期(2)論文に記載された発見者が喜三郎氏ではない理由(3)この問題が長年放置されている状況への見解−などについて、25日までの回答を求めた。
 県庁で5日記者会見した鈴木さんは、戦後に化石が消失したと推測した上で、「古生物学の事実と歴史を歪曲(わいきょく)する問題ではないか。大学として公式見解を示してほしい」と訴えた。
 東北大広報室は「期限までに回答できるかを含めて、事実確認を現在調査中」としている。
 鈴木さんによると、イナイリュウは大型海生爬虫類「ノトサウルス」の仲間で、体長は推定1.3メートルとされる。発見された化石は長さ約90センチ、幅約30センチの胴体部分。


関連ページ: 宮城 社会

2020年08月11日火曜日


先頭に戻る