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試合で感染、JR秋田支社バスケ部でクラスター 関係者に動揺広がる

 JR東日本秋田支社(秋田市)のバスケットボール部で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生した問題で、プレー中に感染したと思われるケースがあり、バスケ関係者に動揺が広がっている。接触が避けられない競技だけに、競技中の感染対策の難しさが浮き彫りとなった。
 主な感染状況は図の通り。注目されるのは秋田市で1、2日にあった同部との練習試合で審判を務めた秋田県能代市の30代男性と、対戦した愛媛県チームの20代男性が感染したことだ。
 秋田市などによると、7月29日から8月2日にかけて選手4人が発熱したにもかかわらず練習試合が行われた。秋田支社総務部は「選手それぞれが受診し、風邪と診断されていたことを踏まえた」と釈明する。
 JR東日本秋田が加盟する日本社会人バスケットボール連盟によると、1人でも発熱すれば全体練習を中止するチームや、バスケ部と関係のない社員が感染した場合でも試合を棄権するチームもあるという。
 今回の練習試合には発熱した選手は参加しておらず、無症状の選手から感染した可能性がある。
 連盟の広報担当は「プレー中の感染リスクを指摘されてきたスポーツ。特に無症状での感染は完全に防ぐことは難しい」と打ち明ける一方、「選手が発熱した時点で対応できていれば」とこぼす。
 JR東日本秋田は昨年まで国体で3連覇した強豪チーム。「ペッカーズ」の愛称で知られる。現在は選手14人、スタッフ5人の計19人で、うち感染者は選手9人に上った。
 愛媛県では練習試合に参加した選手と家族、同僚の計3人が感染した。中村時広知事は10日の記者会見で「チームは当時、感染者が少ない秋田に直行し、試合以外の交流や夜の外出も控えるなど注意していた」と説明。「個人の特定や誹謗(ひぼう)中傷はやめてもらいたい」と訴えた。
 クラスター発生を受け、秋田市は市内の小中高校の全部活動などを8日から夏休み最終日の19日まで中止にした。秋田県は各種競技団体に感染防止対策を徹底するよう注意喚起。佐竹敬久知事は7日の記者会見で「マスクをしてスポーツをするわけにはいかない。県外との往来がある試合は控えてほしい」と強調した。


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2020年08月13日木曜日


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