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墓参り、代行やVRで 仙台のタクシー会社などが新サービス

墓の掃除を終え、花を手向けるタクシー運転手=11日、仙台市青葉区

 新型コロナウイルスの感染拡大でお盆の帰省自粛が広がる中、墓参りの代行サービスを利用する人が少しずつ増えている。今夏、仮想現実(VR)を使った「バーチャル墓参」も登場。少子高齢化や核家族化、新型コロナの流行長期化に伴い、「リモート墓参」のニーズは今後も増えそうだ。

 タクシー大手「第一交通産業グループ」の観光第一交通(仙台市)が5月に墓参りの代行を始めた。緊急事態宣言が全国に拡大され、全国規模で広がった移動自粛に対応した。
 基本料金は最寄りの営業所から霊園・墓地までの片道タクシー料金と代行料5000円。代行料に線香代やお供え物代が含まれるが、供花代は別に1000円かかる。2基目以降は1基につき3000円が必要。
 お盆前の11日、女性乗務員が埼玉県在住の男性の依頼で仙台市青葉区の寺に1人で向かった。墓石を丁寧に水拭きして花と線香を供え、手を合わせた。スマートフォンで写真を撮影し、男性に送信して一連のサービスを終えた。
 7、8月に関東圏などから8件の依頼があった。「きれいにしてもらって助かった」など感謝の声が届いているという。
 これまでも高齢者の墓参りを手伝うことがあり、帰省や外出が難しい人のニーズがあると見込んだ。小野寺慎太郎取締役部長は「墓参りをしたくてもかなわない人のお手伝いをしたい。ニーズがあればお彼岸も続けたい」と話す。
 「全国優良石材店の会」(東京)も全国のネットワークを生かして同様のサービスを展開している。1日にはVRの技術を使い、離れていても墓参りを仮想的に体感できる「バーチャル墓参り」を始めた。
 担当者は「『一緒に行った気持ちになれる』と好評を得ている。墓参りに行けないストレスを少しでも緩和したい」と話す。


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2020年08月15日土曜日


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