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女川再稼働 東松島で県住民説明会 避難計画に疑問相次ぐ

重大事故時の避難計画が有効かどうか疑問が相次いだ住民説明会

 東北電力女川原発2号機(女川町、石巻市)の再稼働を巡り、宮城県は18日、地元住民らを対象にした第6回説明会を東松島市コミュニティセンターで開いた。原発5〜30キロ圏内の緊急防護措置区域(UPZ)に住む参加者からは、重大事故時にいったん屋内退避し、その後段階的な避難を求める広域避難計画を疑問視する声が上がった。村井嘉浩知事は避難訓練に自ら参加する意向を明らかにした。
 立地2市町以外では初の開催。募集定員200人に対し、UPZの47人を含む143人が出席した。
 同市小野地区の70代男性は、原子炉建屋から放射性物質が放出された後の屋内退避の有効性をただした。避難計画を策定した内閣府の担当者は「屋外より被ばく量が低減されるデータもある」と説明した。
 石巻市前谷地地区の60代男性は、自宅から車を1分運転すれば30キロ圏外に出るため、「屋内にいる時間があったら、逃げた方が早い」と迫った。内閣府の担当者は「放射性物質はどのように飛んでいくか、予測しづらい。屋内退避を続けてほしい」と譲らなかった。
 美里町の70代女性は、村井知事に「一緒に避難訓練を経験してほしい」と要望。村井知事は「参加者の避難計画への不安を強く感じた。訓練では、自分の目でどこで渋滞するかを現場で確認する」と応じた。
 終了後、東松島市の渥美巌市長は「UPZはまず屋内にとどまるという方針に対する住民の理解が深まった」と述べた。美里町の相沢清一町長は「計画の実効性はほとんどない。UPZの市町で意見を集約し、県や東北電に考えを伝えたい」と語った。
 最終の説明会は19日、南三陸町総合体育館で開かれる。


2020年08月19日水曜日


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