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亘理町初の抜き打ち防災訓練 初動重要200人動く

抜き打ち訓練で情報収集する職員
抜き打ち訓練で行われた災害対策本部

 宮城県亘理町は18日、日時や想定シナリオを事前に知らせない職員対象の抜き打ち防災訓練を初めて行った。避難所開設や安否情報収集など災害が起きたときの初動対応を重点的に検証した。

 退庁時間直後の午後5時17分、庁内放送で「震度6弱の地震が発生し、大津波警報が発表された」と訓練内容が流れた。課長級以上の職員ら約30人が模擬災害対策本部を開催。山田周伸町長が「現場の情報を随時報告するなど基本行動を確実にしてほしい」と指示した。
 在庁した約200人の職員は防災計画に基づき、避難所開設などに従事。総務課のホワイトボードには町内の災害情報や職員の安否が次々と書き込まれた。避難所の小学校で教室の鍵がすぐに見つからなかったり、部署や職員によって忙しさに差が出たりするなど課題も浮かび上がった。
 山田町長は「机上の計画では分からない現場の課題が出てきた。新型コロナウイルス対策を考え、避難所の人員配置は増やす必要があるかもしれない」と振り返った。
 助言役を務めた東北大災害科学国際研究所の佐藤翔輔准教授(災害情報学)は「初動の遅れや混乱が少し見られたと思う。実際の災害に備えるには抜き打ち訓練の意義は大きい。若手職員は東日本大震災を経験した先輩職員の話を聞くことも大切だ」と話した。
 町は毎年6月、約1万人規模の総合防災訓練を行っているが、今年は新型コロナの影響で中止し、代わりに今回の訓練を行った。今後、職員アンケートで課題を把握し、冬に2度目の抜き打ち訓練を予定する。


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2020年08月19日水曜日


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