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若手狩猟者育成の場に 総合射撃場内に訓練施設完成 秋田・由利本荘

完成した訓練施設で射撃を実演する県猟友会のメンバー
狩猟訓練施設の完成を祝い、テープカットする関係者

 深刻化するツキノワグマなどの鳥獣被害を受け、新規の狩猟者を養成する秋田県の訓練施設が由利本荘市の県総合射撃場内に完成した。県内ではクマの捕獲数が増加傾向にある一方、狩猟者数は10年前に比べて約3割減少し、高齢化が進む。県は訓練の場を提供することで、若い世代の確保につなげたい考えだ。
 訓練施設は約1万3300平方メートル。陶器製の皿が自動で放たれ、一度に最大5人が射撃できる。施設は1995年からクレー射撃場として利用されていたが、鉛弾の環境汚染が問題視され、県は2007年に閉鎖した。19年5月に鉛弾の飛散を防ぐネットの新設工事などに着手し、約7億8000万円を投じて再整備した。
 県猟友会の会員数とツキノワグマの捕獲数の推移はグラフの通り。捕獲数の傾向に変動はあるが10年の242頭に対し、19年は倍以上の575頭に増えた。会員数は10年に2089人だったが、14年以降はほぼ1500人台で推移。60歳以上が約6割を占める。
 県は17年から狩猟免許の取得費に5万円、ライフル銃の購入費に7万円の補助を出し、新規の狩猟者確保に取り組む。
 県自然保護課の沢田智志課長は「補助金などの効果で狩猟者の減少には歯止めがかかってきた。施設を活用し、さらなる増加を図りたい」と期待する。
 19日に現地で完成を祝う式典が開催され、佐竹敬久知事は「クマなどの鳥獣の被害から県民を守る拠点にしたい」と述べた。県猟友会員による射撃の実演や鉛弾の回収作業もあった。
 施設は29日に利用開始。3月1日〜11月30日に週3回開場する。


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2020年08月19日水曜日


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