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女川再稼働、町議会「同意」 特別委が賛成陳情採択

女川原発2号機の再稼働に賛成する陳情の採決で、起立する委員=19日午前10時45分ごろ、宮城県女川町役場

 東北電力女川原発2号機(宮城県女川町、宮城県石巻市)の再稼働を巡り、女川町議会原発対策特別委員会は19日、再稼働を求める陳情を賛成多数で採択した。女川原発の立地自治体や議会の手続きで再稼働に向けて「同意」が示されたのは初めて。
 特別委は議長を除く全議員11人で構成。9月3日開会予定の定例会の本会議でも賛成の陳情を採択し、町議会として正式に再稼働への同意を表すことが濃厚になった。須田善明町長は取材に「(原発と共存してきた)町の歩みが反映されたのだろう。本会議での答えをしっかり受け止めて判断したい」と話した。
 町議会の意思表明は、賛否双方の団体から提出された陳情と請願計2件を審議中の石巻市議会や亀山紘市長、県議会や最終的に可否を決める村井嘉浩知事の判断にも影響を与えるとみられる。
 町議会には今年2月以降、再稼働に賛成する陳情4件と反対の請願2件が提出され、特別委に付託された。19日は委員長以外の10人で起立採決し、賛成の陳情にはそれぞれ7人が賛成、3人が反対した。反対の請願はいずれも賛成3人、反対7人で不採択だった。
 採決前の討論では、再稼働の反対派委員が「新規制基準に合格しても絶対的に安全ではない」と主張。賛成派委員は「原発は地元経済の維持発展に不可欠」などと述べた。
 特別委は3月に陳情と請願の審議を開始。重大事故時の広域避難計画について内閣府から意見を聴くなど議論を進めた。宮元潔委員長は取材に「立地自治体だからこそ早く意思を示すことで(議論の)流れを作りたかった」と語った。
 東北電は「再稼働を求める地元の声をしっかりと受け止め、引き続き安全性向上に全力で取り組む」との談話を出した。
 2号機は2月、原子力規制委員会の審査に合格した。東北電は安全対策工事を終える2022年度以降の再稼働を目指している。


2020年08月20日木曜日


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