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クマ対策にAI活用、カメラで認識し警報 会津大がシステム開発

カメラがツキノワグマを捉えるとランプが点灯し、警報音を鳴らして周囲に出没を知らせる装置(左下)

 人工知能(AI)でツキノワグマを認識し、追い払ったり住民に素早く周知したりするシステムを会津大が開発した。福島県会津美里町で19日、実証事業が始まった。
 システムはAI機能を搭載した装置のセンサーとカメラでクマを認識すると青ランプが点灯し、スピーカーからサイレンが鳴る。周囲に出没を知らせるとともにクマを追い払う仕組み。
 検出情報は会津大のサーバーに送られ、自治体や登録した住民にメール配信される。端末で出没場所と時間を確認できる。
 会津大によると、現在はクマ目撃者が警察などに通報し、自治体を通して住民に周知されるまで数時間かかることもある。システムは検出から光と音による警報まで約10秒、メール送信まで約2分に短縮できる。
 開発したのは斎藤寛・上級准教授(情報学)ら3人の教員。県会津地方振興局が事業委託した。装置は住民の協力を得て町内の八木沢地区の農地に設置した。他に町内の2カ所と柳津町、北塩原村でも計画する。11月末まで実施し、年度内に実績を検証する。
 斎藤上級准教授は「周知時間の短縮で事故を抑制できる可能性がある」と指摘した。八木沢地区の児島宗一区長(68)は「農作物のイノシシ被害も急増している。クマ以外にも応用してほしい」と期待する。


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2020年08月20日木曜日


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