広域のニュース

井上ひさしさん没後10年 千葉・市川で企画展、ゆかりの作品など150点

辞書や丸眼鏡など井上さんの愛用品が並ぶコーナー

 千葉県市川市の市文学ミュージアムで、没後10年となる劇作家・小説家井上ひさしさんの企画展「井上ひさし展 とにかく書くのが楽しかった」が開かれている。山形県川西町出身の井上さんが、市川市に暮らした1967年からの20年間に執筆した作品の創作資料などを中心に約150点が並ぶ。9月6日まで。
 企画展は3部構成で、第1部は市川市在住時に書き上げた「頭痛肩こり樋口一葉」など評伝劇5作の構想メモや公演チラシを展示。丸眼鏡や鉛筆、マグカップといった愛用品も陳列する。
 第2部は市川市内の地名や風景が登場する作品を紹介。家族内の騒動をユーモアたっぷりに描いたエッセー「家庭口論」の直筆原稿を初公開する。第3部は一関市や仙台市を転々とした幼少期やラジオドラマの執筆を始めた学生時代など、生涯をパネルで解説する。
 山本夏子学芸員は「井上さんは市川に住んでいた時期にエネルギッシュに活動し、作家としての地位を確立した。作品に市川は欠かせない要素の一つだったのではないか」と語る。
 没後10年に合わせ、川西町の遅筆堂文庫と大崎市の吉野作造記念館で12月27日まで、東京の世田谷文学館では10月10日〜12月6日、それぞれ企画展を開催する。3館以上巡ると、愛用していた原稿用紙がもらえる。連絡先は遅筆堂文庫0238(46)3311。


関連ページ: 広域 文化・暮らし

2020年08月20日木曜日


先頭に戻る