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クローバー餌の養殖ウニ「あっさり食感」 宮城大で試食会

ウニ養殖の共同研究を進める片山助教(中央)、津田COO(右)ら=仙台市の宮城大太白キャンパス

 クローバー(シロツメクサ)などマメ科の植物を餌にしたウニ養殖の実用化に向け、宮城大と九州大などが共同研究を進めている。20日に仙台市内で試食会を開き、自治体関係者らに研究成果をアピールした。生産技術の向上に努め、新たな地域ブランドとして3年後の本格出荷を目指す。

 宮城大太白キャンパスで研究成果の発表会があり、企業関係者や自治体担当者らが出席。宮城大食産業学群の片山亜優助教は「実入りも良く、食味試験でも高評価を得た」と説明した。
 試食会ではクローバーなどを餌としたウニと、コンブなどを餌とした通常のウニを参加者が食べ比べた。植物を餌としたウニは「あっさりとした食感」「若い人向き」と好評だった。
 宮城大と九州大は、大量発生したウニが餌の海藻類を食べ尽くし、岩礁がむき出しになる「磯焼け」が全国的に発生し、餌不足で実入りの悪い「やせウニ」が生じる問題に着目。駆除の対象だった「やせウニ」をクローバーを餌に陸上で養殖する技術を開発した。
 水産コンサルティング事業を展開するフィッシャーマン・ジャパン・マーケティング(FJM、石巻市)が今年1月から共同研究に参加。両大学はクローバーを安定的に栽培する手法や養殖技術の研究を進め、FJMは市場調査や販売戦略づくりを本格化させる。
 片山助教は「FJMのノウハウを技術開発に生かしたい」と強調。FJMの津田祐樹最高執行責任者(COO)は「生ウニは飲食店から安定供給を求める声が根強く、養殖への期待は大きい。輸入ウニが流通する冬の市場をターゲットにしたい」と話した。


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2020年08月21日金曜日


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