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レーダーで海中の不明者捜索 海上から初の試み

レーダーで海底を調べる仙台高専の関係者ら

 東日本大震災で今も202人が行方不明となっている岩手県陸前高田市の沿岸で20日、仙台高専などの研究グループがレーダーや水中カメラを使った行方不明者の捜索活動を実施した。同グループが海上から本格的な探査をしたのは初めて。
 同市小友町の両替漁港近くの海域約5.4ヘクタールで実施。仙台高専知能エレクトロニクス工学科の園田潤教授(電磁波工学)らが船に乗り、照射した音波や電波の反射波画像などで海底を調べた。
 捜索は約2時間。複数のコンクリート片を確認したが、行方不明者につながる手掛かりは見つからなかった。
 研究グループは、2013年3月に名取市閖上の砂浜で初めてレーダーによる捜索を実施し、その後も主に陸上で行ってきた。園田教授は「海上でも十分効果はある。要望があれば協力していきたい」と強調した。
 自宅が流失し、親族4人を亡くした近くの無職桜井光嘉さん(74)が捜索の様子を見守った。「友人の娘がまだ見つかっていない。骨の一つでも見つかってほしい」と願った。
 市によると、捜索した海域は復旧復興工事で生じた残土を投入し、陸地にする計画。投入前に行方不明者の手掛かりの有無を確認するよう、市民から要望が出ていた。


2020年08月21日金曜日


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