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気仙沼・日門漁港の防潮堤イメージ提示 宮城県、2年後の完成目指す

日門漁港に整備する防潮堤とかさ上げした国道の完成イメージ。拡大図は防潮堤の壁面

 東日本大震災で被災した気仙沼市本吉町の日門漁港に関し、景観に配慮し防潮堤建設に合わせ背後の国道45号をかさ上げする計画について、宮城県は防潮堤やかさ上げした国道の完成イメージを地元住民に示した。

 今月上旬、約20人が参加した地元での住民説明会で提示した。防潮堤の形状を当初計画より緩やかな勾配の台形とし、壁面も石組み風にするなどして海側から見た圧迫感を軽減した。
 県の調査で、漁港周辺には希少生物の存在が確認された。環境に配慮し、ニホンウナギなど海水と淡水を行き来する生物のため国道の下を通り海につながる川の流路をせき止めず、コクガンなど鳥類が餌を採る朝の時間帯は作業をしないなどの工事計画も確認した。
 防潮堤建設を巡り、県は2013年12月に当初案を示したが「国道から海が見えない」などと住民が反発。その後もやりとりを重ね、国道をかさ上げする案で県が国と調整。19年7月に住民が合意し、県と住民代表8人が計6回の会合で計画の細部を煮詰めてきた。
 建設予定の防潮堤は海抜9.8メートル、長さ約300メートル。合意した計画では国道を最大約2.5メートルかさ上げし、防潮堤との高低差を最大70センチに抑える。
 日門漁港の防潮堤は、県内で建設される防潮堤369カ所で最後に住民の合意形成が完了した。今後、入札で業者を選定し早ければ11月にも着工、約2年の工期で完成を目指す。


2020年08月22日土曜日


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