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イノシシ撃退、町全体で 宮城・色麻、地元高校生が一役

高校生がワイヤメッシュをつないで防止柵を設置した

 イノシシの農作物被害を防ぐため、宮城県色麻町は今月、山間部側に総延長約41キロの侵入防止柵の設置作業を始めた。秋の終わりまでにワイヤメッシュ柵を張り巡らし、イノシシの侵入を町全体で防ぐことを目指す。
 柵は隣接する加美町から大衡村の境まで伸びるように設置。作業は9日から地区ごとにスタートした。
 色麻町の加美農高は約81ヘクタール(東京ドーム17個分)の広大な実習農地があり、対策の要になる。21日は3年生12人が、教員や町職員とともに設置に取り組んだ。縦1.2メートル、横2メートルのワイヤメッシュを針金で連結したり、支柱を立てたりしながら、イノシシが下から侵入できないように柵を作った。
 昨年は、生徒が育てたサツマイモやデントコーンがイノシシやクマの食害で壊滅的な被害を受けた。同高は2キロ分の柵の設置を担当するほか、隣接する地区の分の資材運搬を手伝う。3年佐竹凜香さん(17)は「獣害で困っている農家が多い。簡単な作業ではないが、地域のために貢献したい」と汗を流していた。
 防止柵は当初総延長約50キロを設置する計画だったが、河川管理の関係で張れなくなったところもあり、約41キロになる見通し。
 町産業振興課の担当者は「高校生のマンパワーは頼りになる。積雪で作業ができなくなる前に設置を終わらせたい」と話している。


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2020年08月22日土曜日


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