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原燃、青森・六ケ所の再処理工場完工1年延期 25回目、安全対策に時間

日本原燃の使用済み核燃料再処理工場
原燃幹部から完工延期の説明を受ける戸田村長(右)=青森県六ケ所村役場

 日本原燃は21日、使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)の完工時期を1年延ばし、2022年度上期を目標にすると発表した。冷却塔を移設する安全対策工事に時間がかかることが主な要因。完工延期は17年12月以来で、時期を示さなかった例を含め25回目。
 工場は今年7月、国の新規性基準への適合性審査に6年半かけて合格した。青森市で記者会見した増田尚宏社長は「県民に不安を与え申し訳ない」と陳謝し、「安全性の向上対策を確実に反映するために1年の延期が必要だ」と説明した。
 原燃によると、竜巻対策として建屋屋上に設置されている冷却塔を地上に移設するための地盤改良工事に時間を要するという。
 完工までには、安全対策工事のほか、設計・工事方法の認可(設工認)なども必要。原燃は10月ごろに設工認を規制委に申請する見込みだが、規制委の更田豊志委員長は「最低1年はかかる」との認識を示している。
 さらなる完工遅れも見込まれるが、増田社長は「規制委とコミュニケーションを取り、設備を類型化するなどして効率的に説明したい」と新たな目標通りの完工を強調した。
 増田社長はプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)を燃料に加工する工場(六ケ所村)についても「(22年度上期の)完成時期を今後精査する」とし、延期の可能性を示唆した。


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2020年08月22日土曜日


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