宮城のニュース

宵の光に思い託す 仙台・荒浜で灯籠流し

元住民らが持ち寄った灯籠が貞山堀に流された=22日午後6時35分ごろ

 東日本大震災で甚大な被害を受けた仙台市若林区荒浜の貞山堀で22日夜、灯籠流しがあった。元住民らが手作りの灯籠約60個のほのかな明かりを見つめ、震災犠牲者や先祖を供養した。
 荒浜地区出身の佐藤秀子さん(58)は、妹と共に花の模様などをあしらった灯籠25個を作った。「いつも灯籠を作ってくれた父が2月、亡くなった。思いが父、先祖に届いてほしい」と願った。
 貞山堀の灯籠流しは100年以上続く伝統行事。住民が移転した震災後も、実行委員会を結成するなどして行ってきた。今年は新型コロナウイルスの影響で規模を縮小し、元住民の有志が開催した。
 運営に関わる高山智行さん(37)は「故人をしのぶ機会であり、元の住民が顔を合わせる機会でもある。今後も大切にしたい」と話した。


2020年08月23日日曜日


先頭に戻る