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免疫機能学んで新型コロナウイルスを予防 生物の講師がテキスト作成

授業テキスト「生体防御」を手にする吉本さん

 新型コロナウイルス感染症の適切な防止対策を生徒に考えてもらおうと、聖ウルスラ学院英智高(仙台市若林区)で生物を教える吉本裕一講師(72)=泉区=が2、3年生向けの授業テキスト「生体防御−新型コロナウイルス時代に知っておきたいこと−」をまとめた。教師歴約50年の吉本さんは「身近な問題だからこそ、学ぶ価値がある。自分で考え、日常生活に生かすことが重要」と話し、予防策の実践も願う。
 テキストは「生物基礎」の免疫分野が中心。県内でも新型コロナの感染が確認され始めた3月から臨時休校の間に執筆した。キーワードの穴埋めや記述問題に取り組みながら、免疫の基本を学べる内容に仕上がっている。
 免疫の働きでは、元々備わっている「自然免疫」を「怪しいものなら無差別に排除する」と説明。一度感染した病原体を記憶し攻撃する「獲得免疫」は「指名手配。特定の敵だけ狙い撃ちにする」と、分かりやすく表現した。
 感染症の具体例として、新型コロナを取り上げ、ウイルスの表面構造や感染の仕組みを図を用いて解説した。締めくくりには、適切な感染症対策を考える総合問題を9問出題。(1)せっけんによる手洗いの効果(2)エタノール消毒の効果(3)ワクチンによる免疫反応−などについて聞いた。
 吉本さんは「受験のための勉強だけではなく、生きる上で役立つ知識や考え方を身に付けてほしい」と狙いを話す。
 テキストは改善を加えつつ、授業が免疫分野に入る9月ごろから使う予定。県内の高校でも活用してもらおうと、来年3月に発行される県高等学校理科研究会誌への投稿も検討している。


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2020年08月24日月曜日


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