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通年収穫目指す つがる市でメロン水耕栽培実験

実験に利用する町田式水耕栽培槽。一つの栽培槽に苗1本を植え、上部の棚につるを伸ばす
福島市長(左)らがメロンの苗を栽培槽に植え付けた

 青森県つがる市は、特産のメロンを年間を通じて収穫、出荷できる水耕栽培の実証実験を始めた。先進技術で多収穫を実現し、温泉熱を利用して冬期間も栽培を試みる。担い手が減っている栽培農家の収益改善を実現し、新規就農者の獲得につなげたい考えだ。

 実験は市有のガラス温室で行う。「まちだシルク農園」(東京)の独自技術「町田式水耕栽培槽」を導入。冬場は温泉熱を利用して室温を確保し、年3回の収穫を試みる。2023年3月末まで実験を続ける。
 室温や日射量を測定できるセンサーを設置。発光ダイオード(LED)や蛍光灯など日照不足を補う複数の照明器具を用意し、どれが効率的か検証する。県や弘前大の研究者らがデータ分析を行い、本格導入に向けた課題分析に役立てる。
 町田式は栽培槽に循環させる液体肥料の流れを工夫しているのが特長。根が放射状に育ち、密生しても根腐れしにくい。土で栽培した場合の収穫は1株4玉程度だが、町田式は最大60玉、平均30〜40玉の多収穫が期待できるという。
 福島弘芳市長らが12日、温室を訪れ、苗を栽培槽に定植した。福島市長は「冬場にも収穫できるのが魅力。元気に育ってほしい」と期待した。


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2020年08月24日月曜日


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