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安倍首相、連続在職最長に 東北の国会議員はこう見る

安倍晋三首相

 安倍晋三首相の連続在職日数が24日、大叔父に当たる佐藤栄作の2798日を抜き、歴代最長となった。経済政策「アベノミクス」を掲げて国政選挙6連勝を果たしたが、新型コロナウイルスを巡る対応は二転三転し、危機管理の甘さを印象付けた。東北の国会議員を通して長期政権の理由、陰りを見せる「安倍1強」の現状を探った。

 防衛相として2度入閣した自民の小野寺五典氏(衆院宮城6区)は「閣僚のチームワーク、風通しが良かった」と印象を語る。
 当時の民主党から政権を奪還した直後の2012年12月に発足した内閣で、小野寺氏は岸田文雄外相(当時)と連携し、防衛、外務両省幹部が集う懇親の場を設けた。
 小野寺氏は「政治が、互いにけん制していた両省の垣根を低くした。安全保障を議論する環境を整えられた」と振り返った。
 自民の土井亨元復興副大臣(衆院宮城1区)は約1年の短命に終わった第1次内閣と比較し、「経済政策に重点を置いた。首相をいったん退いた後、自ら勉強したのだと思う」とみる。
 「V9を果たした首相はいない」。自民の秋葉賢也首相補佐官(衆院宮城2区)はプロ野球巨人の偉業になぞらえ、衆院選と参院選、総裁選を3回ずつ制した実績をこう評する。「経済などで結果を出し続けたことで、国民から相応の評価を得られた」と述べた。
 野党の低迷も重なって安定政権を築いたが、コロナ禍で状況は一変。国民の不評を買った「アベノマスク」の配布、給付対象や金額で混乱した緊急経済対策など迷走が目立つ。首相の健康不安説も波紋を広げる。
 「安全保障関連法(15年)の国会審議では毎晩デモがあったものの、信念を持って法案を通した。今は批判されると、すぐにぶれる」。自民議員は首をかしげる。
 党総裁としては連続3期目で、任期は来年9月まで。衆院議員の任期満了も同10月に迫る。別の自民議員は「政府のコロナ対応を巡る有権者の反応は悪い。もしも今年、衆院選に打って出るなら『ご乱心解散』だ」と手厳しい。
 無所属の玄葉光一郎元外相(衆院福島3区)は「4選はあり得ない。もう求心力の回復は難しい」と分析する。


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2020年08月24日月曜日


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