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定禅寺ジャズフェスに「黄信号」 来年開催へ資金不足 グッズ販売に望み託す

「29.5」とプリントされたTシャツを手にする武藤代表理事

 仙台市中心部の秋を彩るイベント「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」の来年の開催に黄信号がともっている。新型コロナウイルスの影響で30回目の今年のフェスが中止となり、主催するジャズフェス協会の収入はほぼゼロ。来夏には余剰金が底を突き、事務局を維持できなくなる恐れがある。協会は急きょグッズ販売や協賛金募集を始め、資金確保に乗り出した。

 公益社団法人の協会によると、例年はフェス開催に向けて企業などの協賛金を含め約6000万円の収入があり、そこから音響設備費などの開催経費と事務局の人件費や家賃を賄う。
 だが、1991年のフェス開始以来、初めての中止で収入が途絶えた。わずかな余剰金はあるものの、事務局を1年間維持するには少なくとも500万円は必要。このままでは来年6月には資金が枯渇し、フェス開催が困難になるという。
 協会は13日、資金集めのグッズ販売を始めた。オリジナルのTシャツ、ステッカー、スマートフォンスタンドの3点セットを2000円で発売。30回目のフェス開催が道半ばの意味を込め、それぞれに「29.5」のロゴをデザインした。
 県内の飲食店や商店の協力で購入特典も設けた。「29.5」のロゴを掲げた店にTシャツやステッカーを持参すると、12月末までの間、ドリンク1杯無料などのサービスを受けられる。
 企業や個人を対象とした協賛金の募集も始めた。30万円、10万円、3万円、1万円の4コースを用意。協賛者は協会のホームページ(HP)に企業のロゴや個人名が掲載され、オリジナルTシャツも贈られる。
 武藤政寿代表理事は「街に音楽があふれる時間を絶やしたくない。一人でも一社でも多く、賛同してくれるとうれしい」と願う。
 グッズや協賛金は協会のHPから申し込む。連絡先は事務局022(722)7382。


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2020年08月25日火曜日


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