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<いぎなり仙台>体験すっぺ! 林業(富谷・NPO法人SCR)大木を倒して達成感

樹齢30年以上の杉をチェーンソーで切り倒す記者(左)=宮城県富谷市

 腕に覚えがある。学生時代はちょっとした「林業女子」だった。宮城県内にある学校林で何本も切り倒した。チェーンソーを握るのはその時以来、約1年ぶり。そびえ立つ大きな杉を前にきこりの血が騒いだ。
 NPO法人SCR(富谷市)の村上幸枝代表(58)と向かったのは、富谷市西成田の「みつばちの里」。村上さんらが里山再生のために切り開いた林地で、畑や養蜂場として活用している。
 手渡されたチェーンソーは重さ6キロ。腕にずしりとくる。うまく扱えるか不安になり、近くの丸太で少し練習。昔の感触を思い出したところで、早速、幹の直径が40センチほどある樹齢30年前後の杉の伐採に挑んだ。
 まずは木を倒す側に「受け口」と呼ぶ三角形の切り込みが必要。村上さんが瞬く間に作ってくれた。次は記者が反対側からチェーンソーを入れ「追い口」を作る。木くずが舞い上がり、チェーンソーの刃と木がこすれ合う感触が手元に伝わる。しびれる瞬間だ。
 慎重に刃を動かすこと約30秒。杉は受け口方向に傾き始め、ミシミシと音を立てた。「もう倒れるよ」。村上さんが呼び掛けると同時に、大木が地面に倒れ込んだ。猛暑の中、全身が汗だくだったが、達成感に満ちた心は爽やかだった。
 「木と向き合っていると普段の悩みがちっぽけに感じる」と村上さん。確かにそう思った。1本の杉と本気で格闘した時間は、仕事の失敗や日々の嫌な事を忘れさせてくれた。林業は面白い。
(奥島ひかる)

[NPO法人SCR] 地域と自然をつなぐまちづくりを目指し、2012年5月に発足。里山再生や環境保全などの活動に取り組む。事務所は富谷市成田7の23の21。林業体験は問い合わせがあればボランティアとして受け入れる。連絡先はscrscr2012@yahoo.co.jp



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2020年08月27日木曜日


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