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塩釜・坂総合病院、初代院長の書籍出版 「医者屋にならず」

坂定義の生涯と業績を紹介する「医者屋にならず」

 坂総合病院(宮城県塩釜市)は、初代院長の坂定義(1866〜1937年)の生涯と業績を紹介する書籍「医者屋にならず」を出版した。定義は坂病院の前身となる私立塩釜病院を1912年に開設し、塩釜地区の2市3町と仙台市東部地域を診療圏とする中核病院としての礎を築いた。
 全8章で構成。戊辰戦争で処刑された仙台藩重臣坂英力の五男として生まれた幼年時代から、軍医を経て46歳で塩釜で開業し、地域医療に尽力した晩年までの記述に半分を割いた。
 家族にも焦点を当て、定義に影響を与えた医師で次兄の琢治のほか、母や姉、妻との関わりを掘り下げた。塩釜町社会事業協会の会長などとして取り組んだ貧困救済事業にも触れた。
 出版を企画したのは坂病院名誉院長の村口至さん(80)。題名の「医者屋にならず」は、村口さんが坂病院に就職した頃、初代院長の心意気として先輩から伝えられた言葉から採った。
 執筆は琢治に関する論文がある仙台白百合女子大非常勤講師(近現代女性史)の佐藤和賀子さん(69)。佐藤さんは「定義の生涯から、戊辰戦争で処刑された仙台藩士の家族が地域社会の中でどのように暮らしたのかを探った」と話す。
 A5判148ページ、1100円。販売店舗は塩釜市のJR仙石線本塩釜駅前の嶋屋書店022(362)3226、多賀城市八幡1丁目のブックスなにわ多賀城店(393)7227。


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2020年08月28日金曜日


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