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台風19号で頓挫の野菜試験栽培、今年こそ 福島・双葉 出荷制限解除に期待

試験栽培する野菜の苗を植え付ける関係者

 東京電力福島第1原発事故の影響で住民避難が続く福島県双葉町で27日、営農再開に向けた野菜の試験栽培が始まった。国が出荷・摂取制限を指示している5品目を栽培し、放射性物質濃度の検査を受けた上で本年度中の指示解除を目指す。
 3月に避難指示が解除された両竹地区の3カ所に計6アールの畑地を確保。地元の農家でつくる農地保全管理組合や町の関係者らが耕し、ホウレンソウ、コマツナ、キャベツ、ブロッコリー、カブの苗や種を植えた。
 試験栽培は昨年も行われたが、収穫直前に台風19号に伴う大雨で野菜が水に漬かりデータを集められなかった。今回植えた野菜は10月中旬に収穫期を迎える見通しで、県の検査結果が国基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を下回れば制限解除を申請する。
 農地保全管理組合の谷充組合長は「9年半でようやくここまできた。(昨年の台風被害もあり)収穫までは安心できない。丁寧に育てたい」と話した。
 原発事故前、農業は町の基幹産業の一つだった。町は今春、営農再開ビジョンを策定。住民帰還を見込む2022年度に野菜などの園芸作物栽培、25年度に主力の水稲の作付け再開を目指すとした。


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2020年08月28日金曜日


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