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健康不安、気力と判断力落ち込みも 多賀城市長が辞職を正式表明、10月中に後任選挙

退任を正式に表明した菊地市長

 宮城県多賀城市の菊地健次郎市長(73)は28日、市役所で記者会見を開き、4期目任期途中の10月9日に辞職することを正式に表明した。辞職理由として健康不安を挙げ「市民の生命・財産を預かる市長として、私事の理由で職務に支障を来すことはできない」と述べた。
 2月ごろから、自分で驚くほど気力や判断力が大きく落ち込んでいると感じる機会が多くなったという。医師の診察は受けていないが「市長の職を全うできるのか、自問自答の日々が続いた」と明かした。
 東日本大震災の復興事業の終わりが見え、2021年度には市の第6次総合計画に基づく新たなまちづくりが始まる。「断腸の思いではあるが、新しいリーダーにバトンを渡すことが市民のために最善」と辞職のタイミングを説明した。
 2月に明るみに出た市水道事業発注の入札を巡る贈収賄事件と辞職との関連は「全くありません」ときっぱり否定した。
 菊地市長は市議2期、県議3期を経て、06年の市長選で初当選し、連続4期。任期満了は22年8月だった。
 辞職届は9月8日に市議会議長に提出する。後任を選ぶ市長選は10月中に実施される見通しで、市議会最大会派の自民党、野党系と保守系の一部の市議らのグループが、それぞれ候補者擁立を模索。菊地市長の正式な辞意表明を受け、動きが加速するとみられる。
 後継指名について菊地市長は「今のところはしない。頭の中にはある」と述べた。政治活動から身を引く考えも示した。


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2020年08月29日土曜日


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