宮城のニュース

安倍首相退陣表明 宮城の被災地首長「復興見届けてほしかった」「リーダーシップ発揮」

 安倍晋三首相が辞任する意向を表明した28日、宮城県内の市町村長は東日本大震災からの復興の進展と第2次安倍政権以降の歩みを重ね合わせ、約7年8カ月の長期政権を振り返った。

 「復興を最後まで見届けてほしかった」。安倍首相が総理就任前を含めて7回訪れた南三陸町の佐藤仁町長は、感謝の気持ちをこう表した。「『お疲れさまでした』の気持ちでいっぱい。復興後の町を見に来てほしい」と希望した。
 女川町の須田善明町長は「一面更地だった町を見てもらえたことが印象深い」と思い起こす。任期半ばの辞意に「やりたいことはたくさんあっただろう。体調を崩し、自分自身に確信を持てなくなったかもしれない」と推し量った。
 首相辞任の一報に、「えっ」と驚きの声を上げたのは石巻市の亀山紘市長。「今の石巻があるのも首相のおかげ。被災者の声に丁寧に耳を傾けてもらった」と回顧した。
 気仙沼市の菅原茂市長は、首相の強力なリーダーシップを「被災地のために発揮してもらった」と強調。成果として経済、外交を挙げ「国民にとって存在感は大きかった」と評価した。
 大崎市の伊藤康志市長は民主党政権誕生後の2009年、若手政治家の勉強会で講師に招いた。「第1次政権での辞任直後で意気消沈しているかと思いきや、国政への熱い思いを語っていた」と懐かしみ、「今後は大所高所から国政に貢献してほしい」と願った。
 憲法改正など、実現できなかった政策に触れ、「政治家がレガシー(政治的遺産)を残すのは難しい」と論評したのは美里町の相沢清一町長。東京電力福島第1原発事故を受け、「思い切って脱原発にかじを切ってほしかった」と話した。
 岩沼市の菊地啓夫市長は、新型コロナウイルス対策について「感染拡大と経済の両立は大変難しいが、次期政権には総力を挙げてほしい。早くリーダーを決めてほしい」と要望。白石市の山田裕一市長は9月の党総裁選に言及し、「党員の声を広く聞き、透明性のあるやり方で選んでほしい」と注文した。


2020年08月29日土曜日


先頭に戻る