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安倍首相退陣表明 東北知事ら、驚きと評価

 安倍晋三首相が辞意を表明した28日、東北の知事らは不意の一報を、驚きを持って受け止めた。東日本大震災からの復興や「アベノミクス」など、約7年8カ月に及ぶ長期政権の業績を振り返りつつ、新型コロナウイルスの渦中というタイミングだけに、山積する国内外の課題に政府として責任を果たすよう求める声も上がった。
 「大変驚いた。残念だが、体調を考えればやむを得ない」。宮城県の村井嘉浩知事は、震災復興を「一丁目一番地」に据えた安倍政権と自ら掲げる「創造的復興」を重ね合わせ、「総理の助けがなければ進まなかった。心から感謝している」と語った。
 福島県の内堀雅雄知事は「総理は『福島の復興なくして日本の再生なし』と語っていた」と話し、復興庁の設置期間延長などの決断を評価。「複合災害の課題が全て解決されたわけではない」とも述べ、新政権にも引き続き復興に力を尽くすよう注文した。
 「強力なトップダウンだった」と評したのは、秋田県の佐竹敬久知事。陸上自衛隊新屋演習場(秋田市)が候補地に浮上し、その後撤回された地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」配備計画を引き合いに「内閣主導は良い面もあったが、弊害もあった」と功罪を指摘した。
 仙台市の郡和子市長は、歴代最長の連続在職期間に触れ「安定性の一方、ある意味で緊張感がなくなった。国民から『どうなの』と思われる点や説明不足があった」と論評した。
 新型コロナをはじめ、切れ目のない対策を要望する声も相次いだ。山形県の吉村美栄子知事は「『新しい日常』の実現が必要。政治空白がないようにしてほしい」とコメントした。青森県の三村申吾知事も談話で「課題解決に向けて実効性のある施策を進めてほしい」と訴えた。
 「野党を含む連立の『挙国一致内閣』をつくる良い機会だ」と打ち上げたのは、達増拓也岩手県知事。次の首相について「今は危機的状況。日本の総力を挙げるべきだ。広くオールジャパンの力を結集できる人がいい」との見解を示した。


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2020年08月29日土曜日


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