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「魚影ない」 厳しい船出 岩手・大船渡で本州初のサンマ水揚げ

初水揚げされたサンマ。形や脂の乗り具合を仲卸業者たちが確かめた=29日午前7時ごろ、大船渡市魚市場

 サンマの水揚げ本州一の岩手県大船渡市魚市場に29日、本州のトップを切ってサンマが水揚げされた。量は前年の2割以下にとどまる約4トンと、東日本大震災以降で最も少なかった。今季は前年を上回る深刻な不漁が予測されており、予想通りの厳しいスタートとなった。
 地元の鎌田水産の大型船「第8三笠丸」(199トン)が午前6時前に入港。サンマは北海道の東約1200キロの公海で漁獲した。
 松谷裕漁労長(60)は「魚影がない。5日間の操業でこれだけしか取れない。この量では商売にならない」と険しい表情で語った。
 量は少ないが、1匹110〜120グラムで前年よりやや大きく、脂の乗りもいいという。前年より高く取引され、入札では前年の3倍超となる1キロ当たり3250円の値が付いた。
 大船渡魚市場のサンマの年間水揚げ量は震災以降、ほぼ1万トン台で推移。昨年は6445トンにとどまり、20年ぶりに1万トンを割り込んだ。
 魚市場の千葉隆美社長は「大船渡は数量でも金額でもサンマの依存度が高い。今後、好転すると信じて待つしかない」と語った。


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2020年08月30日日曜日


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