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<いぎなり仙台>体験すっぺ! 沢登り(仙台・泉ケ岳) 街から気軽に大自然

石に手を掛け、水の流れに逆らい進む記者=仙台市泉区の泉ケ岳を流れるヒザ川

 アスファルトやコンクリートに囲まれた市街地を離れ、仙台市内で気軽に大自然を味わえる場所がある。市中心部から約25キロの泉ケ岳(泉区)を訪れ、沢登りに挑戦した。
 山の麓にあるオーエンス泉岳自然ふれあい館の館長を務める下山倉美さん(67)に、案内をお願いした。
 安全のため、長袖の服と長ズボン、帽子、運動靴を身に着け、いざ山中へ。同館を出発し、山道を10分歩くと、七北田川に流れ込む支流の一つ、ヒザ川が眼下に現れた。川幅は約2メートル。緩やかな流れが続く。
 「さあ、好きなように進んでください」。下山さんに促され、木漏れ日できらめく水の中に足を踏み入れる。ひんやりして、気持ちがいい。
 川底に、大小さまざまな石が転がる。安定した場所に足を置き、水の流れに逆らって歩く。時に積み重なった岩や倒木が速い流れを生み、行く手を阻む。「全身を使ってみて」。助言を受け、手を掛けやすい場所を探し、何とか難所を越えた。
 こつをつかむと、周囲を観察する余裕が出てきた。小石の裏に潜むカワゲラやサンショウウオ、泉ケ岳を形作る赤い溶岩。普段は目にできない光景の数々に、心を洗われた。
 約1キロのなだらかな斜面を約1時間半かけて歩き「ゴール」と書かれた岩に着いた。不思議と、疲れが心地いい。「市街地の近くに、豊かな自然が残っているのが泉ケ岳の魅力」。下山さんの言葉通り、自然の美しさを堪能できた。
(石沢成美)

[泉ケ岳の沢登りコース]山の自然体験活動の一つとして、オーエンス泉岳自然ふれあい館が活動展開例や地図の提供などで各種団体を支援している。所要時間は1〜2時間。対象は小学3年から。同館は仙台市泉区福岡丘山9の8。連絡先は022(379)2151。


2020年09月01日火曜日


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