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トノサマバッタを食べよう 弘前大と昆虫食専門会社が共同研究開始

食料利用を進めるトノサマバッタ

 トノサマバッタを食卓に−。弘前大と東京の昆虫食専門会社「TAKEO(タケオ)」は、トノサマバッタの食用利用に向けた共同研究を始めた。2021年中に加工品を流通させることを目指し、大規模養殖に向けた技術開発や販路開拓に取り組む。

 国連食糧農業機関(FAO)が肉に代わるタンパク源として推奨する昆虫食の市場では、養殖しやすいコオロギが主流。トノサマバッタもコオロギと同程度のタンパク質を含んでおり、栄養価の高い昆虫として評価されているという。
 タケオは19年から神奈川県内で運営する農園で、国内初となるトノサマバッタの商業生産を手掛けている。トノサマバッタを専門に研究する同大農学生命科学部環境昆虫学研究室の管原亮平助教と連携し、生産を今後本格化させる。
 共同研究では、管原助教が最適な生育条件の調査や、新たな飼料の開発を担当する。えさはイネ科植物の葉が基本だが、鮮度の維持や年間を通した確保が難しい。牧草やススキを活用した乾燥飼料の使用を視野に入れている。
 同社の農園で実証実験を重ねる。タケオはまず、トノサマバッタでせんべいなど加工食品を製造、販売して市場開拓を進める方針。将来的には食材として生や冷凍などの状態でも出荷する計画を描く。
 食材としてのトノサマバッタは、牧草の爽やかな香りと強いうま味が特長。素揚げにすれば川エビに似たサクサクとした食感を楽しめ、スイーツへの応用もできるという。
 管原助教は「昆虫食を普及させていくため、第一のステップとなる安定的な供給を確立させたい」と話す。


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2020年09月01日火曜日


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