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台風19号で死亡事故発生 釜石の市道、崩壊原因は多量の浸透水

 岩手県釜石市は31日、昨年10月の台風19号の際、死亡事故が発生した同市鵜住居町の市道箱崎半島線の崩壊について、原因検証結果を発表した。台風に伴う大雨で道路の盛り土に排水能力を超える多量の水が浸透。荷重バランスが崩れて一気に崩壊したと推定した。
 崩壊の規模は長さ約20メートル、幅約12メートル、深さ約10メートル。同月13日午後8時50分ごろに車2台が転落し、男性(68)が亡くなり、2人が負傷した。
 検証によると、12日夜から降水量が徐々に増え、激しい雨が13日午前5時ごろまで続いた。最大の1時間降水量は55.5ミリで、50年に1度の大雨となった。
 崩壊は市の見回りが終了した13日午後5時から、事故までに発生したとみられる。雨が降った時間帯とは時間差があり、付近の斜面内部をゆっくり流れる浸透水が原因と結論付けた。
 箱崎半島線は昨年3月に完成。国の基準に沿って設計し、盛り土には透水性の良好な材料を使用したという。菊池拓也建設部長は「復旧では排水対策にさらに配慮する。国には基準の見直しを要望したい。道路パトロールを強化し安全を守りたい」と話した。


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2020年09月01日火曜日


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