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自民総裁選「地方党員の声反映を」 東北の各県連「予備選」調整も

 安倍晋三首相の突然の辞任表明に伴う自民党総裁選で、党員・党友投票の省略が濃厚となった31日、東北の自民県連から「党員の意見を広く反映させるべきだ」と異論が相次いだ。岩手県連は党員投票の実施を党本部に要求する一方、「緊急性を考えれば容認せざるを得ない」と、やむなし論も静かに広がった。
 総裁選は国会議員(394票)と都道府県連(各3票)による両院議員総会での投票が有力で、1日に方法が決まる見通し。岩手、宮城、秋田、福島の4県連は党員の声を尊重すべく、予備選の検討に入った。
 「世論を大事にする保守政党として、党員の権利行使の場をつくることが重要だ」。岩手県連の岩崎友一幹事長は、党員投票の見送りを固めた党執行部に対して疑問を呈した。
 県連は31日、「両院議員総会では全国の党員の意向が反映しにくい」として党員投票を求める緊急要望書を党本部に提出。実現しない場合には、県連独自で予備選を行う構え。岩崎氏は「開かれた政党であるべきだ。私たちの思いをくんでほしい」と訴えた。
 山形県連の森田広幹事長も「党員が1票を行使できるような体制を求める」と同調するが、予備選は準備の時間や事務作業の面から困難との見方を示す。県連が持つ3票の割り振りを巡り、県選出国会議員を交えて議論を重ねる考えだ。
 「『自由民主』の名の下、民主的に多様な声を反映させるべきだが、緊急性を要するのであれば両院議員総会は致し方ない」と受け止めるのは、宮城県連の安藤俊威会長代理。予備選の得票に応じて県連の3票を投じた2007年、08年の総裁選を念頭に、「機関決定後、粛々と準備に入りたい」と説明した。
 青森県連の清水悦郎幹事長は予備選は難しいとの見解だが、「できるだけオープンに決めたい。各市町村支部の意見を集約する場を設けたい」と、落としどころを探る。
 秋田県連の鶴田有司副会長は「地方の声を広く聞く意味で党員投票が筋だが、政治空白を生むわけにもいかない」と思案投げ首。4日の常任総務会で、予備選の実施も視野に対応を協議する予定だ。
 「総裁選は党の規約通りに行うのが望ましく、それ以上でも以下でもない」と淡々と語るのは、福島県連の渡辺義信幹事長。市町村支部長の意見集約、郵送による予備選を想定する。


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2020年09月01日火曜日


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