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秋田港で漁船爆発1人死亡 不明の乗組員男性か

黒煙を上げて炎上する第10喜宝丸(右)と消火作業に当たる海上保安庁の巡視船=3日午前11時35分ごろ、秋田市

 3日午前10時10分ごろ、秋田市土崎港西1丁目の秋田港で、係留中のイカ釣り漁船1隻が爆発、炎上した。船首付近から性別不明の1人の遺体が見つかり、秋田海上保安部は、連絡が取れなくなっている青森県東通村の乗組員の男性(58)とみて身元の確認を進めるとともに、出火原因を調べている。
 漁船は野牛漁協(東通村)所属の第10喜宝丸(14トン、2人乗り)。爆発後、風で約1.6キロ北西に流され、約3時間後に鎮火した。岸壁に係留中の野牛漁協の漁船3隻にも燃え広がったが、けが人はいなかった。
 杉本現貴船長(42)によると、漁船は8月23日から秋田港に停泊していた。1日からは出漁しておらず、男性乗組員が船内で寝泊まりしていた。バッテリーが積んであった船の中央部分から出火していたといい、杉本船長は「バッテリーが原因ではないか」と話した。
 現場はJR土崎駅から南西に約1キロ。

◎現場の漁師ら「花火のような音」

 3日に秋田市の秋田港で発生したイカ釣り漁船第10喜宝丸の爆発事故。漁師たちが駆け付けると、船上に男性が倒れていた。近くで作業していた40代男性は「パンという花火のような音がした。しばらくすると真っ黒な煙が上がっていた」と証言する。消火する間もなく船が炎に包まれたという。
 イカ釣りの漁期(8〜11月)を迎えた秋田港には、北海道や青森、岩手などから多くの漁船が立ち寄る。秋田県漁協によると、喜宝丸は野牛漁協所属の僚船4隻と8月下旬から秋田港に停泊していた。
 漁師たちは延焼を避けるために係留ロープを切り離したが、炎上した漁船は風にあおられ秋田運河を北上。近くに停泊していた僚船3隻に燃え広がった。延焼した「喜久丸」の乗組員浜田和博さん(40)は「船長たちが消火器を用意していると機関室付近から白い煙が上がり、間もなく黒い煙に変わった」と振り返る。
 県漁協は秋田港に停泊するイカ釣り漁船に4日までの休漁を要請した。工藤裕紀専務理事は「痛ましい事故が起き、大変残念だ。原因究明に向け関係機関と協力したい」と話した。


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2020年09月04日金曜日


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