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豚熱ワクチン、福島県が全域接種へ 東北初、10月にも開始

 豚熱(CSF)対策として飼育豚へのワクチン接種が可能になる「推奨地域」に福島県が指定されたことを受け、県は3日、ワクチン接種の対象範囲を県内全域とした上で、10月にも1回目の接種を開始する方針を示した。豚熱のワクチン接種は東北で初めて。
 庁内の対策会議で担当者が説明した。県内では8月末現在で養豚農家83戸が約12万頭を飼育し、1回目の接種が完了するのに2、3カ月かかる見込み。接種する地域の順番は今後、国との協議を経て決める。
 県農林水産部の増田聡政策監は「接種の準備を迅速に進めるとともに、日頃の衛生管理徹底で県内での豚熱の発生防止に努める」と述べた。
 豚熱は豚やイノシシに感染する家畜伝染病で、2018年9月に国内で26年ぶりに発生。飼育豚の感染は今年3月までに関東、中部などの8県で58例が確認され、約17万頭が殺処分された。野生イノシシの感染は17都府県に広がっている。
 農林水産省は8月31日、ワクチン接種の推奨地域に東北で初めて福島県を加え25都府県とした。同27日に県境から約20キロの群馬県内で、野生イノシシの感染が確認されたため。推奨地域に指定されて初めて、知事が接種の実施や対象範囲を決定できるようになる。
 豚熱は伝染力と致死率が高く、感染した豚が見つかると防疫のための大規模な殺処分が必要になり、業者に大打撃となる。人には感染しないほか感染した豚の肉は流通せず、仮に食べても人体に影響はない。


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2020年09月04日金曜日


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