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登山者守るシェルター、御嶽山に設置 秋田・大館の東光鉄工

御嶽山に設置された東光鉄工の避難シェルター(東光鉄工提供)

 鉄骨加工の東光鉄工(秋田県大館市)の活火山向け避難シェルターが注目を集めている。2014年の噴火で多くの犠牲者が出た御嶽山(長野、岐阜両県、3067メートル)の頂上付近に設置され、王滝頂上への登山規制が先月解除された。活火山への避難壕(ごう)設置を求める国の方針に沿った鋼製シェルターは全国初で、同社は他の活火山への設置を目指す。
 シェルターは昨年10月、長野県王滝村側にある「王滝頂上山荘」敷地内に設置された。全長5.2メートル、幅2.5メートル、高さ2.1メートルのトンネル型で、鋼板の大型デッキプレートをアーチ状に曲げる独自技術を用いた。30人まで収容できる。
 御嶽山の噴火を受け、15年に製品化した。現地組み立て方式で、部品は登山口までトラックで運び、頂上まではヘリコプターで運搬した。価格は税別685万円で、景観に配慮し、外側に土のうを載せて植物を植えることもできる。
 伊藤康仁ドーム事業部長は「予期せぬ災害から登山者を守ることが使命。知名度が上がってシェルターが増えれば、安全に登山を楽しめるというイメージを持ってもらえるのではないか」と期待する。
 御嶽山の王滝村側では9合目までしか登山できなかったが、火山活動の沈静化や安全対策工事の終了に伴い、8月1日に山頂まで登山できるようになった。
 村総務課の橋本悟志課長は「シェルターの設置で登山者にも安心感を持ってもらえているようだ。噴火から約6年ぶりに山頂に行けるようになり、入山者が増えてきた」と話す。


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2020年09月04日金曜日


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