宮城のニュース

20年産宮城米の概算金下落 コロナで需給不透明

 全農宮城県本部は4日、県内各農協に支払う2020年産米の概算金を決めた。主力品種のひとめぼれ(60キロ、1等米)は19年産比700円減の1万2600円に設定。ブランド米「だて正夢」を含め、主力5品種全てが5%程度下落した。
 宮城県産米の概算金の推移はグラフの通り。近年は飼料米への転換などで主食用の生産を抑えた影響で価格が堅調だったが、新型コロナウイルス感染症で業務用米の需要が急減。積み上がる在庫で需給が不透明感を増しており、6年ぶりの引き下げに踏み切った。
 他の主力品種はササニシキ1万2700円、つや姫1万2600円で、ともに前年産より700円安い。もち米のみやこがねもちは需給が釣り合っているとして、前年産と同額の1万3500円に据え置いた。
 デビュー3年目を迎えただて正夢は1万4300円で、前年産を900円下回った。新型コロナの感染拡大に伴う「巣ごもり消費」の広がりで、価格が手頃な家庭用米の需要が伸びたしわ寄せで、高価格帯米の売れ行きが不振に陥った現状を踏まえた。
 コメ消費は年間10万トンのペースで減少が続く。主産地である北海道や東北の20年産米作柄概況は8月中旬時点で「やや良」「平年並み」と豊作基調で推移。6月末時点の民間在庫量は前年同期比12万トン増の201万トンに上り、供給過剰が懸念される。
 新潟県でも20年産米の概算金はコシヒカリが全域で900円減、ブランド米「新之助」が1800円減の1万5200円と苦戦。西日本などの早場米も前年産を下回る価格で流通が始まり、コメ産地は晴れない出来秋を迎えそうだ。
 全農宮城県本部の関係者は「需給の見通しは厳しいが、事前契約は順調。追加払いができるよう販売に注力する」と説明する。各農協は県本部の概算金を基に、農家に支払う生産者概算金を決める。


関連ページ: 宮城 経済 新型コロナ

2020年09月05日土曜日


先頭に戻る